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特集コーナー

【2024年度10月 特集コーナー展示】ノーベル賞作家 トニ・モリスン

今月は、国際学部/文学部の古東先生から出していただいたテーマ「ノーベル賞作家 トニ・モリスン」です。
彼女はアメリカ合衆国オハイオ州にて生まれ、自身の経験を基に、人種問題をはじめ現実社会を真っ向から見つめて、その根深さや複雑さをありのまま小説という形で世に訴え続けました。

小説を書き始めたのは、友人同士の会話で「過去の文学作品で学生に勧めたい作品はあるか」という話題になった時にモリスンは何も思いつかず、「ではあなたが書いてみたら?」と言われたことがきっかけなのだとか。1993年にアフリカ系アメリカ人女性として初めてノーベル賞を受賞、他にも数々の権威ある賞を受賞し、2019年に88歳で亡くなるまで作家、編集者、そして教育者として活躍しました。

展示の様子はこちらです。

今回展示している本のリストはこちらです。2024-10_本リスト.pdf

展示では、トニ・モリスンの著作やその研究、アメリカ文学、またノーベル賞や
ピューリッツァー賞受賞作家による作品をたくさん展示しています。
ピューリッツァー賞と聞くと、「ハゲワシと少女」(ケビン・カーター撮影)を思い浮かべる方が多いかもしれません。実はピューリッツァー賞には細かく分けると21もの部門があり、モリスンが受賞したのは文学戯曲分野におけるフィクション部門です。アメリカ人作家による作品のみに与えられる賞ですから、アメリカ文学にご興味のある方はぜひ手にとってみてくださいね。

また、今年のノーベル賞は10月7日から14日にかけて発表されます。
こちらもお見逃しなく!

ノーベル賞公式HP https://www.nobelprize.org/
ピューリッツァー賞公式HP https://www.pulitzer.org/

○○の秋の一つ、読書の秋にいかがですか?

【2024年度8,9月 特集コーナー展示】先住民あるいはアイヌ



8月9月の夏休み期間中は、総合文化学科大澤先生からテーマ案をいただいた、
各地の先住民、またアイヌに関する資料を集めた展示を行っています。

国際連合広報センターウェブサイト(先住民族 | 国連広報センター (unic.or.jp)には以下のような記述があります。

「現在少なくとも5,000の先住民族が存在し、住民の数は3億7000万人を数え、90カ国以上の国々に住んでいる。多くの先住民族は、政策決定プロセスから除外され、ぎりぎりの生活を強いられ、搾取され、社会に強制的に同化させられてきた。また自分の権利を主張すると弾圧、拷問、殺害の対象となった。彼らは迫害を恐れてしばしば難民となり、時には自己のアイデンティティを隠し、言語や伝統的な生活様式を捨てなければならない。」

先住民族の問題は、国連でもこれまでに増して取り上げられるようになりました。
毎年8月9日は、「世界の先住民の国際デー」として指定され、世界の先住民の権利を促進、支持する記念行事が行われています。

今回展示している資料のリストはこちらです。本リスト.pdf

様々な先住民の本を集めましたので、この機会に先住民問題について考えてみませんか。



【2024年度7月 特集コーナー展示】CIVIL RIGHITS ACT 60TH ANNIV...

今月は、国際学部/文学部の古東先生から出していただいたテーマです。
1950年代からキング牧師などが進めていた、黒人差別に対する公民権運動が高まり、
1964年7月2日にアメリカ議会で公民権法(Civil Right Act)が成立してから60年が経ちました。

展示の様子はこちらです。


展示では、テーマに関連する人物の名言などとともに、関連資料を紹介しています。
名言とよばれることばがどのようにして、またどのような時に生まれたのかなど、その過程については、関連資料でご確認くださいね。

今回展示している本のリストはこちらです。本リスト.pdf

今年は11月5日にアメリカ大統領選の投開票が行われ、新しい大統領が決定します(就任式は来年1月20日の予定)。ここのところニュースでは、民主党からの候補者である現職のバイデン大統領と、共和党からの候補者であるトランプ元大統領の舌戦が繰り広げられている様子もよく見かけますよね。

アメリカ大統領は、自国のアメリカ1国のことだけでなく、世界情勢にも大きな影響を与えるため、今後の行方が気になります。
公民権運動に関わられた方々は、どのような思いでこの選挙を見つめているのでしょうか。

【2024年度6月 特集コーナー展示】神戸女学院大学図書館4館の紹介



今月の展示はこのように、神戸女学院大学図書館4館について紹介しています。
4館というのは、
・新館
・本館
・音楽学部図書室
・AVライブラリー 
なのですが、全館行ってみたことがあるという方はどのくらいおられるでしょうか。

今回の展示では、それぞれの館の場所はもちろん、どんな資料が置いてあるかについて紹介しています。
今回展示している本のリストはこちらです。本リスト.pdf

館によって雰囲気も違いますので、お気に入りの図書館を見つけて、利用してもらえたら嬉しいです。


【2021年度1月特集コーナー展示】SF



今回展示している本のリストはこちらです。

また、オンラインでも楽しめる関連サイトへのリンクをご紹介します。
The Nebura Awards
アメリカSFファンタジー作家協会が、過去2年以内にアメリカで発表されたSF小説を選考し授与する「ネビュラ賞」の公式サイト

【2024年度4,5月 特集コーナー展示】国際学部 心理学部 新学部開設記念展示

2024年度が始まりました。
最初の特集コーナー展示では、今年度から開設された2つの新学部である国際学部と心理学部を、図書館1階の展示コーナー3箇所(小展示コーナー、特集コーナー、新着図書コーナー)を広く使ってご紹介しています。

展示の様子はこんな感じです。


在学生のみなさんも、新学部について気になっておられるのではないでしょうか。
紹介パンフレットなども併せて展示しています。

これまでの文学部英文学科が国際学部(英語学科、グローバル・スタディーズ学科)に、また人間科学部心理・行動科学科が心理学部心理学科と名前を変え、学院標語である「愛神愛隣」の理念はそのままに、更なる深い学びが実践されます。


両学部の先生方によるおすすめの本を、「おすすめコメント」とともにご紹介しています。
先生方の著作もあわせてご紹介しています。
展示している本のリストはこちらです。
国際学部推薦図書リスト.pdf  心理学部推薦図書リスト.pdf 

どのようなことが学べるのか、またどのようなことに関心をお持ちの先生方がおられるかなど、
この展示が履修の際の参考になれば嬉しいです。
新入生のみなさんだけでなく、在学生のみなさんも、
新たな学部での新たな学びの世界に足を踏み入れてみませんか。

【2023年度2、3月特集コーナー展示】同窓生文庫のご紹介

今年度最後の新館特集コーナー展示では、「同窓生文庫のご紹介」と題し、本学同窓生の著書や関連図書をご紹介しています。
展示の様子はこんな感じです。


同窓生の著書は普段は主に本館の「同窓生文庫」と呼ばれるコーナーに集めていますが、それらをこの特集に際し、一部新館に持ってきて展示しております。

もちろん卒業後のそれぞれの方々ご自身の意欲や努力によって形成されたキャリアであることは言うまでもないですが、それでも背景に本学での学びがちらりと感じられるように思うのです。
今まさに本学で学んでいる学生のみなさんに、今学んでいることをこんな風に拡げていくことができるかもしれないと考えてもらえると嬉しいです。

展示している本のリストはこちらです。本リスト.pdf
(※3/7 本リストに阿古真理さんの『おいしい食の流行史』が加わりました!)

今回の展示でも紹介している、映画監督の三島有紀子さんの最新作「一月の声に歓びを刻め」は、まさに今全国の映画館で公開中です。
映像の色、音楽、声など、映画館で観ることでより物語を深く感じられる映画だと思いますので、この機会にぜひ映画館に足を運んで、物語を自分で感じてみてください!

また、スペースの関係で今回紹介できた同窓生の作品はほんの一部です。
同窓生の活躍にスペースが追い付かないというのは嬉しいことでもありますが、紹介できないのは残念ですので、ぜひ本館の同窓生文庫のコーナーも覗いてみてくださいね。

【2023年度1月特集コーナー展示】神谷美恵子先生生誕110年

2024年が始まりました。
新年最初の特集コーナー展示のテーマは、「神谷美恵子先生生誕110年」です。
展示の様子はこんな感じです。



神谷美恵子先生は、精神科医としてだけではなく、語学力を生かして哲学書や文学書の翻訳、またエッセイを上梓されるなど幅広く活躍された方ですが、本学で教鞭をとっておられた時期があったことはご存じでしょうか。

昨年度本館で行った松岡享子展で、松岡先生と神谷先生の関係については少し紹介しましたが、本学では1951年から1964年まで英語やフランス語などの語学分野と、精神医学の授業をご担当されました。

当時授業を受けておられた同窓生の方々によると、女性で精神医学などの研究をされている方はまだまだ珍しい時代であり、また、先生のお人柄からも学生たちの憧れの存在であったそうです。

先生が生涯の目的・使命とされたハンセン病の治療のための場である長島愛生園には、中高部生が夏休みを利用して訪問するなど、現在も本学との交流が続いています。

展示している本のリストはこちらです。
本リスト.pdf
熱い想いを持って精神医学の道を邁進された神谷先生の著作や関連本を、この機会にぜひ手にとってご覧くださいね。


【2023年度12月特集コーナー展示】紫式部

 来月から放送が予定されているNHK大河ドラマ、「光る君へ」が話題です。
 そこで今月のテーマは、「紫式部」です。
 館内の展示の様子はこちらです。


 ところでみなさんは、紫式部の『源氏物語』
をはじめとした古典文学に、どのくらい馴染みがありますか?

 日本の中学・高校の国語科では、現代文と古典の時間が大きな割合を占めてい
ますが、
普段使う現代語とのギャップや文化の違いから、難しくじる人も少なくないと思います。
授業以外でもよく古典文学に親しんでいるという方は、なかなか珍しいのではないでしょうか。

 
 そこで今月は、古典作品にあまり触れてこなかった方にも紫式部と、その
世界を知ることができる本を集めました。
 3つのテーマに分
けて展示していますので、
興味のある本をぜひ手に取ってみて下さい。
 3つのテーマごとの本のリストはこちらです。
  本リスト①紫式部.pdf
  本リスト②源氏物語.pdf
  本リスト③絵巻.pdf
  
 この機会に古典文学に親しんで、時を超えた不変の感情の動きや、時代の違いによる文化の違いを
楽しんでくださいね。

【2023年度11月特集コーナー展示】動物とわたしたち

今月は、忠犬ハチ公生誕100年にちなみ、「動物とわたしたち」というテーマで資料展示をしています。
館内の様子はこんな感じです。
 

図書館では、今年6月にタヌキの赤ちゃんたちが窓の外に顔を出してくれるという出来事がありました。

普段から、カラスの大合唱を聞きながら帰ったり、食堂に向かう途中にアナグマを見かけたり…と、
自然豊かな岡田山で過ごしていると、
わたしたちの身近なところにもさまざまな動物が暮らしていることを実感しますよね。
一方で、最近ニュースでヒグマに襲われる事件などをよく耳にする機会があり、
動物との共存の難しさを感じることもあります。

さて、今回展示している本のリストはこちらです。
本リスト.pdf
様々な動物の本を集めていますので、ぜひ彼らのことを知って、よりよい共存を目指しませんか。
担当の館員による切り絵にもぜひご注目ください!

テーマに関連するリンクはこちらです。
農林水産省 農業という視点から動物とのかかわりを考えると、
   動物たちのおかげでどれだけわたしたちが生かされているのかを考えることができます。
日本動物園水族館協会 人間も動物の一員という視点から、共存、保全という問題で
   私たちに何ができるかを考えることができます。