特集コーナー
後期授業が開始しましたが、コロナ禍という状況下での学生生活はまだまだ続きそうですね。どう動くべきなのか悩ましいこの難局にぴったりのテーマが今月のテーマです。 館内の展示の様子はこんな感じです。 テーマ設定のきっかけは、2021年度展示テーマを決めていた際、テーマ候補として生誕〇〇年、没後〇〇年などの記念となる人物のリストの中に挙がっていた人たちに、スティーブ・ジョブズ(没後10年)、トーマス・エジソン(没後90年)、パブロ・ピカソ(生誕140年)がおり、若干こじつけのようではありますが、キラリと光る(?)共通点として浮かんだのが「何かを生み出した人たち」であるということでした。 あまりにざっくりとした話ではありますが、どんな分野にもモノを生み出す人はいて、そのおかげで私たちは物心両面で色々と助けられ、「快適」を享受しています。 未来が見えない、想像ができない、といった不安がある方や、なんとなくやってみたいことがあるけれどどう動いていいのかわからないという方にとってこの展示は、なにかヒントをもらえるものとなるかもしれません。 一人でモノを生み出す人もいれば、協力して生み出す人たちもいたり、サポートしてくれる人がいるおかげで生まれたものが世に出る、ということもありますよね。 自分では何も生み出せないと思っている人がいたとしても、人はみな誰かから生み出された存在で、そこにはいろいろな人や物の力があった、と考えてみるのも良いかもしれません。 そんな今回の展示で紹介している図書のリストはこちらです→ 本リスト.pdf まだ自宅から戻ってこられていない方も、電子ブックならお楽しみいただけます。 電子ブック閲覧方法はこちらです。 電子ブック閲覧方法.pdf また、テーマに関して紹介したいデータベースはこちらです☆ ・ 日経BP記事検索サービス …企業は常に何かを生み出している存在でもありますが、企業で活躍する人たちがどのような考えでモノづくりをしているのか、など日経BP社の雑誌記事検索より知ることができます。 就職活動中の方にも役立つ便利なデータベースですので、この機会にぜひ使ってみてくださいね。 それでは、後期の大学生活がみなさまにとって新たに何かを生み出したり、新たな出会いがあったりとわくわくするものになりますように…
暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか? 学校へ来る機会が少ない夏休み真っ只中ではありますが、2か月と長く展示してますので、ぜひ足を運んでくださいね。 さて、今回のテーマは、「カラヴァッジョ生誕450年」です。 カラヴァッジョとは、バロック時代のイタリア人の画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョのことです。 館内の様子はこんな感じです。 そして、今回展示している図書のリストはこちらです。 本リスト(カラヴァッジョ).pdf カラヴァッジョは、主題と感情を見るものに直接伝える宗教画を描いて、17世紀の美術世界に革新をもたらしました。 あまりの斬新さに拒絶反応を示す人もいた一方、影響を受けた画家も多数おり、ルーベンスやベラスケス、レンブラントなどはカラヴァッジョの影響を受けた画家「カラヴァジェスキ」と呼ばれています。 (参考: カラヴァッジョ|《キリストの埋葬》展|国立新美術館 (caravaggio2020.com) ) 心を揺さぶる力のある絵を描ける、という類稀な能力をもつ一方、 彼の人生は殺人事件を起こして逃避行を続けたなど、 よい評価どころかむしろ素行が悪いといわれるような面もあったようです。 良くも悪くも感情の振り幅の大きな人物であったといえるのかもしれません。 最後に、カラヴァッジョに限らず美術に関心がある方におすすめの、自宅からでも楽しめるリンク集などを紹介します。オンラインで美術館巡りを楽しんでください☆ * Web Gallary of Art ヨーロッパ美術のバーチャルギャラリー。美術作品を作家名から探せます。 * Musée du Louvre LOUVRE AT HOMEのコーナーのヴァーチャルツアーや所蔵作品にまつわるお話(児童向け)など気軽に楽しめるコンテンツがいろいろあります。 * The National Gallary おすすめは、メニュー>Research>Research Resources>Picture libraryです。カテゴリ別にいろいろな画家の絵を楽しむこともできますし、Caravaggioなどと入れて検索すれば、自分の入力したテーマに沿った絵をいろいろと楽しむことができます。 * The Metropolitan Museum of Art メニュー>Art>Art at homeや、メニュー>Learn with Us >#MetKids がおすすめです。Sound Cloudを使用したリスニングガイドや、ぬりえなどもあります。 * 大塚国際美術館 古代壁画から西洋名画まで1000以上の作品が原寸大で陶板に再現されています。陶板なので、写真を撮ったりすることも出来る、身近に楽しめる美術館です。カラヴァッジョの作品のレプリカもあります。
こんにちは。 開催されるのか、開催されないのか? 年を跨いでずっと論議がされてきた東京オリンピックですが、とりあえずこのまま開催されるようですね。 図書館の今月の展示テーマは、「東京オリンピック」です。 館内の展示の様子はこんな感じです☆ 展示にあたって、これまでの近代オリンピックの夏季・冬季の開催地をまとめた地図を作成しました。 万遍なく開催されているわけではないことが伝われば…と思いながら作成したのですが…何か気づきがあれば嬉しいです。 さて、今回の選書は総合文化学科の河島先生、また体育研究室の小坂先生にご協力いただき、以下の選書テーマを元にリストを作成しました。 ・東京オリンピック(2020と過去分含め) ・オリンピックの歴史・背景 ・女性とスポーツ ・オリンピアン・パラリンピアン 本のリストはこちらです。 本リスト.pdf 本リスト②.pdf また、自宅からでも利用できる関連リンク集はこちらです。 東京2020大会公式ウェブサイト 東京2020参画プログラムサイト 「東京2020教育プログラム」特設サイト 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 東京都ポータルサイト 国際オリンピック委員会(IOC) 国際パラリンピック委員会(IPC) 公益財団法人 日本アンチドーピング機構 (NWEC・ヌエック)男女共同参画の推進機関 |国立女性教育会館 NWECホームページ>研修・イベント>女性教育情報センターテーマ展示と進むと、現在開催中のオンライン展示 「女性とスポーツ ~ジェンダー平等への道のり~」が見られます(9月まで)。 今回のオリンピックはスポーツ鑑賞だけでなく、いろいろなことを考えてしまうオリンピックだとみなさんも感じられていることかと思いますが、本やリンクなどの情報を参考に、学問的な視点でもオリンピックを見てみられてはいかがでしょうか・・・?
今月は総合文化学科のプロジェクト科目に関連して、「空襲と市民生活」をテーマに展示をしています。 館内の様子はこんな感じです。 また、今月は神戸市文書館からお借りしているDVD-ROMを観ていただけるように専用PCを用意しています。 DVDは開館中ループ再生しています。 ※お借りしている資料なので画像が映りこまないようにしています※ さて、今回の展示は、 総合文化学科 プロジェクト科目担当の河島真先生、三杉圭子先生、景山佳代子先生に選書に全面的にご協力いただきました。 展示リストはこちらです。 展示リスト①.pdf 展示リスト②.pdf 選書テーマは以下の通りです。 ・日本における空襲に関する図書/ 空襲の地域的な状況に関する図書 ・日本が行った空襲に関する図書 ・空襲に関する文学 ・防空に関する図書 スペースの都合上、展示リストで紹介している図書をすべて並べられているわけではないので(途中で展示図書を変える予定です)、リストを頼りに本を借りに来たのに特集コーナーに並んでいない、という場合には図書館員にお声がけください。 「空襲」と聞くと、みなさんは自分とは結び付かない、遠い遠い昔に起こった話だと感じられるかもしれません。 「空爆」であれば、つい最近もニュースで耳にされているかと思います。 そして、何が行われているのかを映像で目にされる機会もあるかと思います。 そうして少し身近に感じた上で、日本が被害者にも加害者にもなっていたのだということを考えると、また捉え方も変わるかもしれません。 歴史上の記録から、戦争が起こった日、世の中で争いごとがあった日を探すのは簡単なことですが、ある1日が地球上で全く争いごとがなかった日であったかどうかを証明することは難しいのではないでしょうか。 それほど切れ目なくどこかで争いごとが行われていると思うと、何とも言えない気持ちになります。 最後に、展示に関連した様々なリンクを紹介します。 ・Japan Air Raids.org – A Bilingual Historical Archive https://www.japanairraids.org/ ・西宮市ホームページ (nishi.or.jp) 【空襲・被爆体験】 https://www.nishi.or.jp/bunka/heiwahenotorikumi/sensonokioku/kushuhibaku/taikendan20.html 【戦時下の暮らし】 https://www.nishi.or.jp/bunka/heiwahenotorikumi/sensonokioku/senjikanokurashi/index.html ・神戸スタディーズ#6“KOBE”を語るGHQと神戸のまち http://kiito.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/KS6_booklet.pdf ・国立公文書館デジタルアーカイブ https://www.digital.archives.go.jp/ ※空襲、国防などをキーワードに入れて検索すると当時のポスター資料などが閲 覧可能です。
2021年はムーミンの作者であることでよく知られている、トーベ・ヤンソンの没後20年にあたる年です。 図書館では5月の特集展示に先駆けて、4月末までこんな イベント をしていました。 では、早速応募作品をご紹介します☆→ ムーミン☆チャレンジ応募作品 どの作品も、ムーミン(やその他のキャラクター)の特徴をよく掴んでいて、トーベ・ヤンソンが伝えたかった物語が世代を超えて愛され続けていることがよくわかりますね♡ そして、館内ではこんな展示をしています☆ さて、トーベ・ヤンソンはフィンランドを代表する画家であり小説家でもありました。 父親がスウェーデン系フィンランド人、母親がスウェーデン人であったことから、スウェーデン語で創作していました。 代表作ともいえるムーミンは、1945年の第2次世界大戦後に童話「小さなトロールと大きな洪水」が発表されたのを皮切りに、9冊の童話が発表され、また並行して1954年からはイギリスの夕刊紙「イブニングニューズ」に「ムーミンコミックス」が連載されました。 トーベ・ヤンソンはまた、1971年まで同性愛が違法とされていたフィンランドで、同性のパートナーの存在を公にしていたことでも知られています。公にしていたとはいえ、もちろん苦悩もあったようで、友人への手紙などにもそのような心情が綴られています。 作品とプライベートなことを結びつけるのはあまりに安易かもしれませんが、ムーミンに出てくるキャラクターたちの示唆に富んだ言葉の数々の背景には、トーベ自身の様々な苦悩や喜びも含め、感情の揺れや積み重なりが反映され、私たちの心を打つのかもしれません。 以上を踏まえて、この展示は主に以下の3つのテーマで構成しています。 ・作者と作品 ・FINLAND/SWEDEN ・ジェンダー/LGBTQ 図書館で展示している本のリストはこちら→ 本リスト.pdf ムーミンもキャラクターグッズは持っているけど、童話は読んだことがないという方も意外と多いのではないでしょうか。そんな方はまずは童話から読んでみましょう! そして、トーベ・ヤンソンの物語世界はムーミン以外にも、とても味わい深い作品が多いのです。 偶然、今回のトーベ・ヤンソン展示を控えていたタイミングで、先日英文学科で講演会をしてくださった久山葉子先生から翻訳された本(『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』)をご寄贈いただきました! ムーミンだけしか知らないのはもったいないので、こちらもぜひ! また、自宅からでも読める電子ブックのリストはこちら→ 電子ブックリスト.pdf 自宅から読む場合は学内環境と同じにするため、VPN接続が必要です。 VPN接続については こちら また、大学図書館にトーベ・ヤンソンの書いたムーミン以外の作品の所蔵が少なかったため、中高部図書室の関連図書も少し紹介させていただけることになりました。→ 中高部図書室本リスト.pdf 大学図書館にはない資料もありますので、探求心旺盛な方は活動基準のレベルが下がって利用が可能となったら、一度覗いてみられては? 10月には、伝記的映画「TOVE」が全国で公開予定のようです。こちらも気になります… 最後に、この記事に関連するリンク集を紹介します。 ・ フィンランド政府観光局 ・ スウェーデン政府観光局 ・ 国立女性教育会館 トップ画面のメニューの「図書・資料・データベース」がとても便利で勉強になります。 パスファインダーも公開されておりダウンロードできるので、女性学/ジェンダー/LGBTQなどのテーマに関心がある方や、関心はあるものの研究の進め方に迷っている方はぜひ!