【新館】特集コーナー

1. 【2025年11月 特集コーナー展示】男性学

投稿日時: 11:03 kclibrary

今月、館内ではこのような展示をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月のテーマは、「男性学」です。
男性学(men’s studies)とは、「男性が男性だからこそ抱えてしまう『男性問題』を考察するための学問」です。
日本ではまだ多くは知られていない男性学ですが、北米・北欧では、既に男性学というスタート地点を越え、「CSMM(Critical Studies on Men and Masculinities)」(=批判的男性・男性性研究)が主流です。「ジェンダー化された男性や男性性が権力関係とどう関わっているのか、批判的に研究する段階」まで進んでいるそうです。

今回ご紹介している本のリストはこちらです。2025.11_本リスト.pdf

さて、男性学といえば、「国際男性デー (International Men’s Day)」ですね。
「国際男性デー」とは、男性の心身の健康と幸福、ジェンダー平等を促す日として、1999年にトリニダード・トバゴで始まった記念日です。毎年11月19日に指定されています。
男性が直面するさまざまな社会問題に焦点を当て、意識を広げる機会となっています。
国連が制定した、3月8日の「国際女性デー」と共に、ぜひ着目してみて下さい。

参考文献:
・周司あきら (2025)「男性学入門 そもそも男って何だっけ?」(Vol. 1359) 光文社新書
・田中俊之(2015)「いまなぜ男性学なのか:男性学・男性性研究から見えてきたこと」 『DIO : Data Information, Opinions : 連合総研レポート : 資料・情報・意見』(304), pp. 4–7. https://www.jstage.jst.go.jp/article/rengosokendio/28/5/28_4/_pdf/-char/ja,(2025年9月2日閲覧)
多賀太 (2019) 「男性学・男性性研究の視点と方法 : ジェンダーポリティクスと理論的射程の拡張」『国際ジェンダー学会』17, pp. 8–28. https://doi.org/htps://kansai-u.repo.nii.ac.jp/records/19737,(2025年9月2日閲覧)
・Happy Woman(2025)「国際男性デー| International Men’s Day」
https://happywoman.online/mensday/,(2025年9月2日閲覧)
・社会学用語(2024)「ヘゲモニックな(覇権的な)男性性」 https://sociology-terms.com/hegemonic-masculinity/,(2025年9月26日閲覧)