Created: 2022/11/08
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コロナ禍で感染防止の行動制限があり、思い通りにいかないことが続いたここ数年、
学生のみなさんにとっても自分の人生や幸せとは何かについて考えることに意義があるのでは
ないか、との思いから、このテーマを取り上げてくださいました。
さて、「幸福学」とは?
耳慣れない人も多いかもしれません。
「幸福学」とは、人が幸せになるためのメカニズムを研究する学問のことで、心理学、哲学、
工学、経営学、社会福祉学など、さまざまな学問領域にまたがり、
それらの研究結果から「幸せ」という漠然としたものを科学的な知見から明らかにするものです。
昔から人々は「幸せ」を求め、宗教や哲学などが受け皿となってきましたが、
心理学や脳科学、認知科学などの進歩により、
どのような心の状態が「幸せ」であるのか数値などでも示されるようになりました。
また、数値ということで言うと、経営学などからも「幸せ」である状態が考えられるようになりました。
漠然と「幸せ」を追い求めるよりも、「幸せ」を感じられる数値を目指した方が、
確実に「幸せ」になれるということなのでしょうか。
寒い日にあたたかいものを食べる幸せと、暑い日に冷たいものを食べる幸せは、
どちらが数値的には「幸せ」なのでしょう。
個人的にはそんな素朴な疑問も浮かびました。
館内の展示の様子はこんな感じです。
そして、今回展示している本のリストはこちらです。本リスト11月.pdf
また、関連するリンクはこちらです。
●幸福度研究(内閣府)
幸福度研究とは何か/幸福を測ってどうするのか/過去の指標化の作業とはどこが違うのか
/研究をどう進めていくのか といった視点で
幸福度研究についての概略を知ることができます。
●World Happiness Report 国連機関であるSustinable Development Solutions Network が
毎年発表している世界幸福度ランキング公式サイト。
2022年度は146か国中日本は54位でした。なぜ、54位なのでしょう?
そして、その結果が意味することなどから、
自分自身の幸福度を上げるためにどうすればよいのかを考えてみるのも良いのではないでしょうか。