BBS

特集コーナー

【2022年度6月特集コーナー展示】ケルアックとヴォネガットと現代アメリカ小説

6月は「ケルアックとヴォネガットと現代アメリカ小説」がテーマです。
館内の展示の様子はこんな感じです。

ジャック・ケルアックは、ビート・ジェネレーションと呼ばれる、1940年代終盤から1960年代にかけてアメリカにおいて人気を博し、政治的にも文化的にも大きな影響を与えたとされる文学運動の代表的な作家です。
また、カート・ヴォネガットは、SF的な手法で人類への皮肉や絶望、愛情を綴り人気を博した作家です。

作風が全く異なるこの2人は、並べて取り上げられているのをあまりみかけないのですが、今回は2人とも生誕100周年にあたる年ということで、お祝いを込めてご紹介します。
今回展示している本のリストはこちらです。 本リスト.pdf

また、この機会に現代アメリカ小説の世界を楽しんでもらえたら嬉しいです。
図書館では、今年度より雑誌『MONKEY』を購読します。
この雑誌は、翻訳家の柴田元幸先生が編集長を務めておられる、「小説を通して今私たちが住む世界の魅力を伝える文芸誌」(発行元のSWITCH PUBLISHING の紹介ページより。バックナンバーのタイトルからもどのような雑誌かお判りいただけるかと思います。※本学図書館ではNo.27より購読を開始いたします。)で、アメリカの小説も多く取り上げられています。
図書館新館1Fの雑誌コーナーでご覧になれますので、ぜひ展示と合わせてご利用くださいね。

最後に、展示に関連したリンク集をご紹介します。
カート・ヴォネガットLLC公式サイト 
Home - Kurt Vonnegut Museum and Library (vonnegutlibrary.org)  Kurt Vonnegut Museum and Libraryの公式サイトです。
Kerouac in Japan - YouTube 神戸市BBプラザ美術館にて開催された展示関連の動画が見られます。

【2021年度11月特集コーナー展示 渋沢栄一没後90年】

今月は、現在NHKの大河ドラマの主人公としても取り上げられている、渋沢栄一を取り上げます。
2024年からは新1万円札に印刷される人物となることも、大きな話題となりました。
大河ドラマを観ている方は、すでにこの方がどんな功績を残してこられた方なのかをご存知かと思いますが、まだ知らないという方は、この機会にこの展示で知っていただければと思います。
あまりに多岐にわたる功績に、驚かれることと思います。
今回の館内の様子はこんな感じです。


そして展示している本のリストはこちらです。→本リスト.pdf
今回の本リストの中には電子ブックもあります。電子ブックの閲覧方法はこちらです。→
電子ブック閲覧方法.pdf

ご自宅からでも楽しめるリンク集はこちらです。
公益財団法人渋沢栄一記念財団:このサイトから、財団の「情報資源センター」の渋沢社史データベース、実業史錦絵プロジェクトの「絵引データベース」など興味深い資料がオンライン上でも楽しめます。

国立国会図書館デジタルコレクション:インターネット公開されている
『航西日誌』などの資料については、自宅からでも閲覧可能です。図書館間送信限定資料については、来館の上専用のPCからのみ閲覧可能です。

CSR図書館.net:CSRとは、
Corporate Social Responsibilityの略で、企業が社会に対して果たすべき責任のことを指します。各企業が社会貢献としてどのような取り組みを行ったのかまとめた報告書のことをCSR報告書といいます。渋沢栄一は自分の利益だけでなく社会全体の利益になることを念頭に企業や各種団体を育成した人物として知られていますが、これから社会にはばたく皆さんも各企業がどのような取り組みをしているのかを参考にしながら就職先を考えてみるのも良いのではないでしょうか。図書館では、冊子体のものを新館B1F就活本のコーナーに並べています。

【2021年度12月特集コーナー展示】第1回ノーベル賞から120年

今月は今年で創設から120年を迎えるノーベル賞に関連する図書を紹介しています。

館内の展示の様子はこんな感じです。


ノーベル賞は、ダイナマイトの発明で知られるスウェーデンの発明家、アルフレッド・ノーベルの遺言に基づき、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の各分野で「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈られる賞です。
1901年に創設され、のちに経済学分野も追加され、今では6つの賞があります。
授賞式は例年12月10日にスウェーデンの首都ストックホルムの市庁舎で行われます。創設から120年となる2021年の授賞式は、まだ新型コロナウイルスのパンデミックが終わっていないとの理由から、メダルや症状の授与などは各受賞者の居住地で行われ、ストックホルム市庁舎での授賞式は可能であれば地元の関係者が出席し、その模様をオンラインで公開するようです。
紹介している本のリストはこちらです。⇒
本リスト.pdf

オンラインで楽しめるリンクを紹介します☆
ノーベル賞公式ホームページ
イベントなどもこちらで確認できます。

NHKホームページ
ニュース>スペシャルコンテンツ>ノーベル賞2021 NHK特設サイト
と進んでみてください。



【2021年度1月特集コーナー展示】SF



今回展示している本のリストはこちらです。

また、オンラインでも楽しめる関連サイトへのリンクをご紹介します。
The Nebura Awards
アメリカSFファンタジー作家協会が、過去2年以内にアメリカで発表されたSF小説を選考し授与する「ネビュラ賞」の公式サイト

【2021年度1月 新館特集コーナー展示】SF

2022年がはじまりました。
新年最初の展示テーマは、SFです。
SFとはScience Fictionの略であり、科学的な仮想で空想世界を描いた作品のことを言うようです。
SFのテーマとしてよくあげられる、ロボットやアンドロイドなどの言葉はSF作品で初めてつかわれた言葉なのだそうです。

さて、館内の展示の様子はこんな感じです。


SFは仮想世界を描いているということから、現実離れしていてあまり好きではないという方も多いジャンルではありますが、案外現実離れというわけでもないのかもしれません。

現在のパンデミックの状況も、これまでは現実に起こる身近な話というよりも、SF的な物語世界の中の話として考えていた人が多いのではないかと思いますが、もはや世界中の人が物語の中のことだとは考えられない状況となってしまいました。

作品で描かれたSF世界が現実を突破するヒントになるようなこともあったり、あるいは現実との既視感にぞっとする、なんていうこともあるかもしれません。

この機会にぜひ手に取っていただければ幸いです。
今回展示している本のリストはこちらです。本リスト①.pdf   本リスト②.pdf

最後に関連リンク集を紹介します。
The Nebura Awards
アメリカSFファンタジー作家協会が、過去2年以内にアメリカで発表されたSF小説を選考し授与する「ネビュラ賞」の公式サイト

The Hugo Awards | The Official Site of The Hugo Awards
世界で最も古いSF/ファンタジー賞である、「ヒューゴー賞」の公式サイト

日本SF大賞 - SFWJ
日本SF作家クラブが1980年に創設した、日本SF大賞公式サイト

各賞受賞作の中には映画化されたものもありますので、文字で仮想世界を楽しんだあと、どんな風に映像化されたのか比べてみるのも楽しいかと思います。

寒い冬の期間を室内で過ごす楽しみが増えますように。











【2021年度2、3月特集コーナー展示】映画と法律

2021年度の最後の図書館展示のテーマは、「映画と法律」です。
2021年はウォルト・ディズニー生誕120年に当たる年です(もう2022年になっていますが、2021年度ということでお許しを…)。
そしてディズニー作品は著作権の変遷に深く関わりがあることで知られています。
みなさんも幼いころから、ディズニー作品には親しんでこられたのではないでしょうか。今回は、ディズニーのメインキャラクターでもあるミッキーマウスが、元々はアニメーション映画から展開していったことから、「映画と法律」としました。かわいらしいキャラクターと法律がどのように関連するのか、興味を持った方はぜひ今回の展示を参考に調べてみてくださいね。

また、みなさんがきっと一度は観たことがある、映画を観に行った時に出てくる、「NO MORE 映画泥棒」の盗撮防止啓発ムービーは、映画の盗撮の防止に関する法律の施行に合わせて作られたものですが、この法律も著作権法をもとにさらに一歩踏み込んだ法律といえるかと思います。合わせて調べてみてはいかがでしょうか。

館内の展示の様子はこんな感じです。


そして、今回展示している本のリストはこちらです。→本リスト .pdf

最後に、今回のテーマに関連するリンク集をまとめます。
協同組合日本映画監督協会 製作者である監督という立場での著作権とのかかわりを知る参考にどうぞ
文化庁 (bunka.go.jp) 著作権法がどのようなものか知るにはまずはこちらをどうぞ
e-Gov法令検索 著作権法の条文を確認するにはこちらから

【2022年度4月特集コーナー展示】日本語教育・日本語教員養成課程

2022年度が始まりました。
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
高校までと異なり、大学での学びは自分の興味に基づき専門性を高めていくものとなります。
図書館を活用して、大学で幅広い教養を身につけてくださいね。

さて、4月の新館1F特集コーナー展示のテーマは、「日本語教育・日本語教員養成課程」です。
館内の展示の様子はこんな感じです。


日本語教員養成課程は全学部生が履修可能な課程であり、場合によっては本学大学院生および本学卒業生も履修可能です。
現在、日本語教員には法律に基づく免許制度は存在しませんが、本学日本語教員養成課程修了者には卒業時に「日本語教員養成課程修了証明書」が交付されます。
この修了証を取得していることを採用条件としている日本語教育機関が多いので、日本語教育に興味のある方、また日本で暮らす日本語を母語としない方々のサポートなどに関心のある方は、履修を考えてみてはいかがでしょうか(履修手続きについては『便覧』を確認してください。

本学のある兵庫県だけでも、様々な国から仕事や留学などの目的で日本で暮らしている方がおられます。
(参考:
兵庫県HP 県内在留外国人数
その中には、日本語がまだ十分理解できない状態で、家族で海外から移住してこられている方々も多くおられます。
そのため、生活面などでもさまざまなサポートが必要となります。

そのような背景もあり、日本語教員養成課程の履修科目は、日本語学だけでなく、心理学や日本文化など多岐にわたります。
今回展示している本リストの中には、日本語教員養成課程の先生方からの推薦図書や、履修科目のシラバスで紹介されている参考図書なども含めています。
本リスト 1.pdf(先生方からの推薦図書、シラバス掲載図書はこちら) 
本リスト 2.pdf 
本リスト 3.pdf

履修を考えている方、観光業に興味がある方などに参考となるリンク集を紹介します。
兵庫県国際交流協会 多文化共生社会の実現、国際交流の推進、人材育成の取り組みなどについて紹介。
西宮市国際交流協会 情報・資料の収集・提供、相談事業、イベントなどさまざまな活動をされています。ボランティア募集もあり。
神戸国際コミュニティセンター(KICC) 18歳以上からボランティア登録が可能です(ボランティアの内容により基本登録要件が異なります)。

【2022年度5月特集コーナー展示】沖縄

ゴールデンウィークから始まる5月は、観光業が盛んな沖縄の特集です。
館内の展示の様子はこんな感じです。


今回の展示テーマは、英文学科の先生方から出していただきました。
コロナ禍でこの数年は旅行の機会も減っているかと思いますが、沖縄は人気の修学旅行先の一つでもあり、また海外からの観光客も多い場所の一つでもあります。
教職課程を履修する方や通訳・翻訳コースを履修している方々はもちろん、沖縄独自の音楽に関心がある方、沖縄の生物に関心がある方などなど、この機会に様々な視点から沖縄について知識を深めてみませんか。
今回の展示している本のリストはこちらです。本リスト (1).pdf 本リスト (2).pdf

また、参考となるリンクを集めましたのでこちらもあわせてご覧くださいね。

沖縄県HP 「観光・移住」「沖縄県はやわかり」などのまとめページがあります。また「子どものページ(沖縄子どもランド)」を子どもたちに魅力を伝えるにはどんなことを紹介できるかという視点で見てみるのもおすすめです。

那覇市歴史博物館 「王朝文化と都市の歴史」や「那覇市内史跡・旧跡案内」など沖縄の歴史に興味のある方は必見です。

那覇市伝統工芸館 「伝統工芸館について」のまとめページより、伝統工芸の歴史や琉球びんがたの歴史、琉球ガラスの歴史など沖縄の伝統工芸について解説されています。

沖縄県立図書館 「琉球・沖縄を知りたい」のまとめページ内の「沖縄を知るための10冊」ではさまざまな分野の専門家・識者が選ぶ沖縄を知るための10冊が紹介されています。

国立劇場おきなわ 「沖縄伝統芸能とは」のまとめページより、組踊、琉球舞踊、三線音楽などについて解説されています。

沖縄美ら海水族館 沖縄本島の人気の観光地の一つですが、「調査研究」より美ら海水族館が行ってる海洋生物の調査研究活動や希少生物保護の取り組みなどについて知ることができます。

琉球新報 「沖縄戦」のまとめページより、概要を知ることができる「どんな戦争だったの?」、また新聞社ならではの「関連記事を読む」「沖縄戦事典」などの利用ができます。

防衛省・自衛隊 基地問題に関心のある方は「防衛省の取組」まとめページより、「在日米軍に関する諸施策」など参考にされてみてはいかがでしょうか。

琉球王国交流史・近代沖縄資料デジタルアーカイブ 琉球王国交流資料や近代沖縄の新聞等の基礎資料および関連資料・コラムなど、さまざまなコンテンツが利用できます。

【2022年度12月特集コーナー展示】The Harlem Renaissance

今月は、英文学科の古東先生からいただいた、"The Harlem Renaissance"というテーマで展示を行っています。
'ハーレム・ルネサンス’ということばを初めて目にし、何のこと?と思った方もおられると思います。
ハーレム・ルネサンスとは、今からちょうど100年ほど前の1920年代にニューヨーク州マンハッタン島のハーレム地区で花開いた、アフリカ系アメリカ人による文化運動のことです。
第1次世界大戦後の好景気の中で、1920年代は「ジャズ・エイジ」と称される享楽的な都市文化が発展していった時代であり、アメリカ文化史においてとりわけ重要な時代に位置付けられています。
それまで黒人はステレオタイプ的に描かれることが多かったのですが、ハーレム・ルネサンスの活動を通し、黒人芸術家たちは自らが描き出す黒人の姿を芸術において模索するようになりました。

館内の様子はこんな感じです。


関連するリンクを紹介します。
Encyclopedia Britannica | Britannica (ブリタニカ百科事典オンライン)
Harlem Renaissance と検索してみてください。用語の意味が分かるだけでなく、Britannica Quizなど用語に合わせたクイズによって楽しみながら、その用語について知ることができます。また、関連する用語がリンクされており、知識を深めることができます。英語学習にも役立ちます。

その他、YouTubeなどでHarlem Renaissanceと検索すると、様々な関連動画が閲覧可能です(History.comのチャンネルなど)。

この機会にぜひ、ハーレム・ルネサンスの文化の扉を開いてみませんか。

【2022年度11月特集コーナー展示】幸福学

今月のテーマは、心理・行動科学科の宮脇先生よりご提案いただいた、「幸福学」です。
コロナ禍で感染防止の行動制限があり、思い通りにいかないことが続いたここ数年、
学生のみなさんにとっても自分の人生や幸せとは何かについて考えることに意義があるのでは
ないか、との思いから、このテーマを取り上げてくださいました。


さて、「幸福学」とは?
耳慣れない人も多いかもしれません。
「幸福学」とは、人が幸せになるためのメカニズムを研究する学問のことで、心理学、哲学、
工学、経営学、社会福祉学など、さまざまな学問領域にまたがり、
それらの研究結果から「幸せ」という漠然としたものを科学的な知見から明らかにするものです。

昔から人々は「幸せ」を求め、宗教や哲学などが受け皿となってきましたが、
心理学や脳科学、認知科学などの進歩により、
どのような心の状態が「幸せ」であるのか数値などでも示されるようになりました。
また、数値ということで言うと、経営学などからも「幸せ」である状態が考えられるようになりました。
漠然と「幸せ」を追い求めるよりも、「幸せ」を感じられる数値を目指した方が、
確実に「幸せ」になれるということなのでしょうか。
寒い日にあたたかいものを食べる幸せと、暑い日に冷たいものを食べる幸せは、
どちらが数値的には「幸せ」なのでしょう。
個人的にはそんな素朴な疑問も浮かびました。

館内の展示の様子はこんな感じです。



そして、今回展示している本のリストはこちらです。本リスト11月.pdf

また、関連するリンクはこちらです。

幸福度研究(内閣府) 
幸福度研究とは何か/幸福を測ってどうするのか/過去の指標化の作業とはどこが違うのか
/研究をどう進めていくのか といった視点で
幸福度研究についての概略を知ることができます。

World Happiness Report  国連機関であるSustinable Development Solutions Network が
毎年発表している世界幸福度ランキング公式サイト。
2022年度は146か国中日本は54位でした。なぜ、54位なのでしょう?
そして、その結果が意味することなどから、
自分自身の幸福度を上げるためにどうすればよいのかを考えてみるのも良いのではないでしょうか。