11月21日(木)のお昼休みに、図書館新館1Fラーニングコモンズでビブリオバトルを行いました。
ビブリオバトルは、バトラーによる5分間のプレゼンの後、バトラーと観客とで紹介された本についてのディスカッションを行い、全てのバトラーの発表が終わった後、観客が「自分が最も読みたいと思った本」に投票をし、「チャンプ本」を決めるというものです。
今回は3名のバトラーが静かながらも熱い想いで、以下の3冊の本を紹介してくれました。
〇『蜜蜂と遠雷』恩田陸/著 幻冬舎 2017
〇『カニバリズム論』中野美代子/著 筑摩書房 2017
※ 「迷宮としての人間」(潮出版, 1972年刊)およびその改題増補版「カニバリズム(人肉嗜食)論」(潮出版, 1975年刊)の改訂版である福武文庫版(福武書店, 1987年7月刊)に、山田仁史氏の解説を加えたもの
〇『赤毛のアン』モンゴメリ/著 村岡花子/訳 新潮社 2014
ビブリオバトルの様子はこちらです。

投票の結果、今回のチャンプ本は『カニバリズム論』に決まりました。
『鬼滅の刃』などのアニメにもカニバリズムの要素が取り入れられていること、社会学、文学に至るまで様々な分野に繋がっていくこと、また著者の文体が他には見られない面白さがあり、加筆を重ねられながら1970年代から読み継がれている本であることに驚いたことなど、バトラーご本人が感じたこの本の魅力をしっかりと伝えてくれていました。
今回のバトル本3冊のほか、ビブリオバトルに関連する資料を、11月末まで図書館1階小展示コーナーで展示しています。
当日観覧に来られなかった方も、ぜひご覧ください。