Created: 2021/05/06
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図書館では5月の特集展示に先駆けて、4月末までこんなイベントをしていました。
では、早速応募作品をご紹介します☆→ムーミン☆チャレンジ応募作品
どの作品も、ムーミン(やその他のキャラクター)の特徴をよく掴んでいて、トーベ・ヤンソンが伝えたかった物語が世代を超えて愛され続けていることがよくわかりますね♡
そして、館内ではこんな展示をしています☆
さて、トーベ・ヤンソンはフィンランドを代表する画家であり小説家でもありました。
父親がスウェーデン系フィンランド人、母親がスウェーデン人であったことから、スウェーデン語で創作していました。
代表作ともいえるムーミンは、1945年の第2次世界大戦後に童話「小さなトロールと大きな洪水」が発表されたのを皮切りに、9冊の童話が発表され、また並行して1954年からはイギリスの夕刊紙「イブニングニューズ」に「ムーミンコミックス」が連載されました。
トーベ・ヤンソンはまた、1971年まで同性愛が違法とされていたフィンランドで、同性のパートナーの存在を公にしていたことでも知られています。
公にしていたとはいえ、もちろん苦悩もあったようで、友人への手紙などにもそのような心情が綴られています。
作品とプライベートなことを結びつけるのはあまりに安易かもしれませんが、ムーミンに出てくるキャラクターたちの示唆に富んだ言葉の数々の背景には、トーベ自身の様々な苦悩や喜びも含め、感情の揺れや積み重なりが反映され、私たちの心を打つのかもしれません。
以上を踏まえて、この展示は主に以下の3つのテーマで構成しています。
・作者と作品
・FINLAND/SWEDEN
・ジェンダー/LGBTQ
図書館で展示している本のリストはこちら→本リスト.pdf
ムーミンもキャラクターグッズは持っているけど、童話は読んだことがないという方も意外と多いのではないでしょうか。そんな方はまずは童話から読んでみましょう!
そして、トーベ・ヤンソンの物語世界はムーミン以外にも、とても味わい深い作品が多いのです。
偶然、今回のトーベ・ヤンソン展示を控えていたタイミングで、先日英文学科で講演会をしてくださった久山葉子先生から翻訳された本(『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』)をご寄贈いただきました!
ムーミンだけしか知らないのはもったいないので、こちらもぜひ!
また、自宅からでも読める電子ブックのリストはこちら→電子ブックリスト.pdf
自宅から読む場合は学内環境と同じにするため、VPN接続が必要です。
VPN接続についてはこちら
また、大学図書館にトーベ・ヤンソンの書いたムーミン以外の作品の所蔵が少なかったため、中高部図書室の関連図書も少し紹介させていただけることになりました。→中高部図書室本リスト.pdf
大学図書館にはない資料もありますので、探求心旺盛な方は活動基準のレベルが下がって利用が可能となったら、一度覗いてみられては?
10月には、伝記的映画「TOVE」が全国で公開予定のようです。
こちらも気になります…
最後に、この記事に関連するリンク集を紹介します。
・フィンランド政府観光局
・スウェーデン政府観光局
・国立女性教育会館
トップ画面のメニューの「図書・資料・データベース」がとても便利で勉強になります。
パスファインダーも公開されておりダウンロードできるので、女性学/ジェンダー/LGBTQなどのテーマに関心がある方や、関心はあるものの研究の進め方に迷っている方はぜひ!