投稿日時: 2024/10/21
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只今、図書館新館1階新着展示コーナーの一部を使って、
「戦争と平和 日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞を記念して」と題した展示を行っています。展示期間は11月21日(木)までです。
今回の展示はグローバル・スタディーズ学科の米川先生よりご提案をいただきました。
展示の様子はこんな感じです。
広島・長崎への原爆投下後、ビキニ環礁での水爆実験が行われたことをきっかけに、日本では原水爆禁止運動が高まりました。
そのような中で1956年に、日本原水爆被害者団体協議会が結成され、唯一の戦争被爆国である日本から、被爆者の声を世界に発信し続けてきました。
彼らが活動している間にも世界各地で戦争や紛争が起こり、今なお各地でたくさんの命が失われています。
今回の日本被団協のノーベル平和賞受賞は、「核兵器使用のタブー化」へ日本被団協が果たした役割を重視し、核兵器を「使わせない」ことが揺らいでしまっている国際社会へ、改めて警告する意味を持っていると言えます。
今回の展示では、ノーベル賞を受賞した日本被団協に関連して、
「被爆者や核廃絶運動について知る」
また、受賞理由に関連して、
「何が起こったのか、起きているのかを知る」
「何ができるかを考える」
という2つのテーマで本を集めています。
戦争を終わらせるために誰にでもできることの一つが、何が起こっているのかを正しく知ることではないでしょうか。
図書館には一つの事象について様々な見方があることが分かるよう、様々な立場の人が様々な見地で書かれた本が、どの分野においても並んでいます。
そしてまた、自分に何かができるかを考えることは、やがて大きな力になるための最初の一歩だと考えます。そこで、高校生や大学生の活動も、少しですが紹介しています。
68年もの間ずっと、核兵器をなくすために被爆者としての体験を交えながら世界に訴え続けてこられた日本被団協のみなさんに想いを馳せながら、一度真剣に「戦争」そして「平和」について考えてみませんか。